MHz.inc代表 メチクロより皆様へ



僕自身、この度の震災に関し、未だに明確な立脚点を見つけられていません。

とてつもない被害に遭われた方々が存在する事実と、
誰一人無関係ではいられない「復興」への長い道のりが存在する事を痛感しては、
出来る事はないか? すべき事は何だ? と往生し、
その度にお見舞いの気持ちと平行した無力感に苛まれたりしているのが現状です。

自らの生活に関しても、日々の余震に動揺し、放射線の情報に右往左往し、
政治経済の動向に翻弄されながら、日々の作業を何とかこなしているだけなのも
率直な現状です。

この文章を書き連ねている今も、
書いては消し…書いては消し…を繰り返しては途方に暮れてみたりしてしまっています。
こんな状態。やっぱマズいですよね。

今は、被災地の復興を願うのと同時に、
一日も早く自分らしさを復興するための期間なのかも知れないなとも感じています。

拳を振り上げたり手を差し伸べたりする前に、
ほんのちょっとだけ、それが本当に自分の手なのかどうか問いかけてみる。
その手に自分の神経と心がちゃんと繋がっているかどうか確認できてから行動する。
今回の復興支援を開始するにあたり、まずはそこから実践してみようと思っています。

現状、MHzが責任を持って出来ることは
「カッコ良いと思うモノを造り」
「皆様へと受け渡す」それだけです。
実際の復興にとって何の役にも立たないチカラですね。
ホントに愕然としてしまいます。。。
でも、まずはそこからプロフェッショナルとして頑張りたいと思います。

結果、皆さんとの関わりの中で産み出されたお金を
実行力のある方々に託すことが出来れば、何かしらの力添えになるかも。
その位のところから始めさせて下さい。
もうちょいチカラがついたらガンガンいきます!
そんな感じで。

というわけで、
今回は「カッコいいタオル」を造るところから始めました。
クリエイター仲間であり無二の親友でもある、
弐瓶勉さんと林田球さんからの心強い協力を頂き、
両氏の作品からスピンオフした「カッコいいタオル」を造りました。

タオルの生地も肌触りの良い上質なモノを選んであります。
世界観/デザインに関しては言うまでもないですよね。
当計画の為に、両氏から描き下ろしのすげーイラストも寄せて頂きました。
しかも本編では有り得ない組合わせ!

MHz一同、皆さんと「嬉しい」雰囲気をシェアしながら、
復興に向けて何かしらの力添えになれる事を願ってます。

ではでは、お気に召しましたら是非ご購入下さい。




2011年4月12日               MHz.inc 代表取締役 メチクロ